時間帯によって効果的な勉強がある!?


「暗記モノをやって寝ると忘れない」なんて聞いたことはないでしょうか?

 

東京大学薬学部の池谷教授によると、
時間帯によって頭がさえて、記憶力が良くなる時間があるとのこと。
時間帯で脳が得意なものを勉強すれば効率もあがるはず!?
池谷教授のお話しをまとめてみましたので、いつ・何を勉強すればいいのかヒントにしてみてください。

 

受験生にとってはこれからが正念場。
時間を上手に使って、効率よく学習をすすめていきましょう。

それでは、ご覧ください。

①朝起きてすぐやるなら、これ!

起きてから日が高くなり始める午前10時くらいまでが、脳が働いて記憶力が高くなる時間帯なのだそう。なぜかというと「空腹」だから。「空腹」によって、自然と注意力や記憶力が増進するそうです。

しかし、だからといって、起きてすぐの時間帯はまだ脳が寝ぼけている状態で、暗記には向きません。計算や一般的な復習に充てるのが良いとのこと。計算問題やテストの復習などは起きてから10時ごろまでに終わらせるといいですね。

ここでひとつ、注意があります。おなかがいっぱいになると、記憶力が低いモードに入ってしまうので朝食は軽めに。もしもおなかがすいたら、10時くらいに軽い間食をするとよいでしょう。

それから、池谷教授からもうひとつアドバイス!
「学校に着いたら一杯の水を飲め」
近年、記憶力や学習能力に「水分」が大きな影響を与えることが明らかになってきたそうで、コネチカット大学のアームストロング博士らが発表した論文によれば、水分の損失が体重の1%以下でも、記憶力の低下や認知エラーが起こることが分かっています。
1%程度の脱水は夏だけではなく、1年中起こり得るレベルです。水分補給が脳に影響を与えると考えると、勉強の前には十分な水分補給も心がけたほうがよさそうです。

 

 

 

②午後4時くらいから夕食の時間までにやること

昼食後は眠くなったりしてなかなか勉強がはかどらない時間帯です。この時間帯は無理をせず、リラックスする時間にしたり、昼寝をするのもよいでしょう。

そして、午後4時くらいから夕食の時間までが、ふたたび脳が活性化する時間帯になるそうです。
今日中にやらなければいけない宿題や課題は、夕食前までに片付けておくほうがいいでしょう。
科目でいうなら、「国語」や「理科」に取り組むとよいでしょう。

 

 

 

③就寝前の1~2時間、ここが記憶のゴールデンタイム

昼食後と同じように、夕食後おなかがいっぱいになった状態では、勉強ははかどりません。1時間くらいはテレビを見たり、ゲームをやったりしてくつろぐのも構わないでしょう。

しかし、就寝前の1~2時間というのは、記憶の質を高め、きわめて学習効率が良い時間帯なのだそう。加えて、ひらめきを与える「睡眠」というバックアップ装置までついているので、まさに記憶のゴールデンタイム!!

ならば、ここを有効に活用しないともったいない!
記憶を要する科目、地理や歴史、生物、あるいは英単語などがおすすめだそうです。

覚えたら、忘れないうちに寝る。
これが鉄則!と池谷教授は述べています。
睡眠の前、という意味では昼寝の前も同じ効果があるそうで、昼寝の前にも記憶を要する科目を少し勉強してから寝るといいそうですよ。

 

 

 

④おすすめの勉強スケジュール

以上をふまえて、一日のおすすめ勉強スケジュールです!
この通りにする必要はありませんが、もしも、一日のスケジュールを立てるのが苦手という人は参考にしてみてくださいね。

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起床後すぐ 計算問題など
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午前中 数学、国語、理科の思考問題
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昼食後 15分ほど昼寝もOK!昼寝の前も暗記に効果的
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夕食前 理科、国語など
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寝る前 社会、漢字、英単語、理科などの暗記モノ
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【POINT!!】
※空腹時は脳が活性化する時間、思考問題などに最適。
※食後は勉強に不向き、リラックスしよう。
※睡眠の直前は暗記のゴールデンタイム、有効活用しよう、


テストの前の一夜漬け…一度は経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
池谷教授は「一夜漬けで良い点が取れても、それはその場しのぎにすぎません。脳は眠っている間に情報を整理している。つまり、眠っている間に脳は学習しているのです。眠い目をこすりながらダラダラ1時間勉強をするくらいだったら、1時間睡眠をとるほうが学習効果にとっては大切といえます。徹夜などは論外ですし、貴重な睡眠時間を削らないですむ勉強計画を立てることをおすすめします。」と言っています。

睡眠を効果的に使って、学習効果をあげていきましょう!


この記事は下記の記事を参考にしました。
https://president.jp/articles/-/12052
「寝る前1時間」は勉強のゴールデンアワー
プレジデント ファミリー
池谷 裕二東京大学薬学部 教授

 

 

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最後に

受験生のみなさんにとっては、これから少しの時間も無駄にできない時期になります。

勉強スケジュールをうまく組み立てて、効率よく効果的に学習をすすめていきましょう。

睡眠時間はしっかりとって、体調管理にも気をつけていきましょう。

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