令和4年度より、新しい高等学校学習指導要領に基づき、高等学校情報科においては共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設されました。今回は「情報Ⅰ」についてご紹介いたします。
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1 情報Ⅰとは
「情報Ⅰ」は,単にパソコンの使い方を習ったり,プレゼンテーションを練習したりする科目ではありません。広く,問題の発見・解決に向けて,事象を情報とその結び付きの視点から捉え,情報技術を適切かつ効果的に活用する力を育む科目です。全ての生徒が,プログラミング,ネットワークやデータベースの基礎等について学びます。具体的に,「情報Ⅰ」は以下の4つの領域から成ります。
①情報社会の問題解決:情報と情報技術を活用して問題を発見・解決する方法や情報モラル,情報と情報技術の適切かつ効果的な活用と望ましい情報社会の構築などについて考察する。
②コミュニケーションと情報デザイン:効果的なコミュニケーションを行うために,情報デザインの考え方や方法に基づいて表現する。
③コンピュータとプログラミング:プログラミングによりコンピュータを活用するとともに,モデル化やシミュレーションを通して問題の適切な解決方法を考える。
④情報通信ネットワークとデータの活用:情報セキュリティを確保し,情報通信ネットワークを活用するとともに,データを適切に取集,整理,分析し,結果を表現する。
2 新しい学習指導要領
学習指導要領とは、全国の学校で実施する教育課程を一定水準に保つために文部科学省が定めた基準のことです。学習指導要領は社会の変化やグローバル化など、時代の流れや技術革新に対応するため、およそ10年に一度改訂が行われています。そして2022年、高等学校の学習指導要領が改訂となり、新科目である「情報Ⅰ」「公共」「現代の国語」「言語文化」「理数探究」の新設など、教科・科目構成の見直しが行われました。文部科学省は「主体的・対話的で深い学び」を実現するため、育成すべき資質・能力のことを以下「3つの柱」として提言しています。
「情報I」を新設した目的は、問題の発見・解決に向けて、事象を情報とその結び付きの視点から捉え、情報技術を適切かつ効果的に活用する力を育むためです。「情報I」が新たに共通必履修科目として追加されたことにより、プログラミングなどのIT、投資や資産形成の授業が拡充されることになりました。共通テストにおいても2025年1月よりプログラミングを含む「情報」が出題される予定です。
3 試作問題
大学入試センターが発表している「情報Ⅰ」のサンプル問題を一部ご紹介します。
合格メソッドWITHでは情報Ⅰの授業も行っています。早めに対策をし、一緒に頑張りましょう!