「高校には合格したが、塾はいつまで続ければいいのだろう」と悩まれる保護者の方も少なくないでしょう。
結論からお伝えすると、大学受験を視野に入れるのであれば、高校も早期から塾へ通うべきでしょう。一方、今通っている塾によっては、目的や進路にあわせた選び直しを検討する必要があります。この記事では、受験が終わった中3のお子様にも、塾が必要な理由を解説します。また、塾についてお子様と話し合うコツも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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中3の塾通いはいつまで?高校でも塾に通った方がよい3つの理由
高校合格を機に塾を辞める方は少なくありませんが、塾を継続するべき理由として次の3つがあります。
- 基礎力が定着する
- 高校の授業のつまずきを防げる
- 学習習慣を定着できる
それぞれ詳しく解説しますので、塾を継続するかどうか判断する際の参考にしてください。
基礎力が定着する
高校の授業は中学校の内容を理解している前提で進むため、中学時代の総復習をしておくと理解しやすくなるでしょう。時間のある中3の春休みに、基礎固めをすると効果的です。
塾によっては、中3の春休みに中学の復習や高校の予習を目的として、特別講習を開講します。基礎力を定着させるためにうまく活用しましょう。
高校でのつまずきを防げる
高校の勉強は難易度が上がり、科目数も増えます。また、部活やアルバイトなどで忙しくなり、勉強時間が確保できず授業についていけなくなるケースは少なくありません。
そのため、高校の授業についていけるか不安がある場合は、先取り学習できる塾がよいでしょう。ただし、塾によって目的や授業方針が異なるため、今通っている塾が先取り学習に対応しているかを確認する必要があります。進路や学習方針が高校生になるお子様と合わない場合、転塾を検討しましょう。
学習習慣を継続できる
高校受験が終わると、開放感から生活リズムを崩すお子様が多くいます。受験勉強に対するお子様の努力を知っているだけに、春休みくらい休ませてあげたいと考える保護者の方もいらっしゃるでしょう。
しかし、一度崩れた学習習慣は、容易に取り戻せません。特に、高校入学後は生活リズムも変わるため、自主学習へ目を向けづらいでしょう。学習習慣が乱れると成績が落ち、勉強への苦手意識を持つ可能性があります。塾を介した勉強する習慣が身に付いているお子様の場合、継続によって学習環境を維持する必要があります。
中3の塾通いについて話し合うポイント3つ
中3の塾通いをいつまで続けるかは、お子様と話し合って決めましょう。話し合うポイントは、次の3つがあります。
- お子様の意見
- 今後の目標
- 塾を続ける方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
お子様の意見
お子様が塾についてどう感じているか、お子様自身の言葉で話してもらいましょう。どう感じているかによって、具体的に話し合っていくべき内容も変わってきます。
一時的な気持ちで塾を辞めると、具体的に進路が定まった際に後悔する場合があります。もしお子様から「塾を辞めたい」と言われたら、何故辞めたいのか確認しましょう。
講師や授業内容が合わないといった理由で塾を辞めたいのであれば、転塾で解決できる可能性もあります。塾を継続する方法を一緒に考えてみましょう。
今後の目標
受験シーズンを乗り越えて高校に合格したものの、次の目標が分からなくなっている場合もあります。大学受験を目指すのか、目指すならどの大学を志望するのかなど、今後の目標を一緒に考える時間を設けてみましょう。
明確な目標がもてない場合は、選択肢を広げるために、大学受験を念頭に置いた勉強を続けてみましょう。後々進学したい大学がみつかった際、勉強を続けておけばよかったと後悔せずにすみます。
大学受験を目指す場合、現在通っている塾で十分な指導が受けられるか確認しましょう。中学受験のために選んだ塾の場合、大学受験まで対応していない可能性があります。お子様の進路に合わせ、転塾を検討するのもよいでしょう。
塾を続ける方法
部活やアルバイトなどで忙しくなり、これまでと同じペースで塾に通うのは難しい場合は、どうすれば塾を続けられるかを考えてみましょう。
塾を替える、通う回数を減らす、教室塾から個別指導塾にするなど、方法はいくつもあります。お子様自身が「これなら続けられる」と思える方法が見つかれば、塾に対する意欲が湧くでしょう。
お子様の将来に関わる問題ですので、慎重に考えて一緒に判断しましょう。時間面や金銭面から塾を辞めてもよいのでは、と考える保護者の方の気持ちは理解できます。しかし、大学受験の可能性があるのであれば、勉強を続ける環境は大切です。
まとめ:いつまで塾に通うかは目標で変わる
この記事では、中3の塾通いをいつまで続けるかについて解説しました。高校合格は目標の一つに過ぎません。大学受験を視野に入れるのであれば、高校受験が終わっても学習習慣を保つ必要があります。一人で勉強できるタイプのお子様でない場合は、高校入学後も塾を継続した方がよいでしょう。